皆様は地盤調査についてご存知のことと思いますが、今一度そのリスクや調査方法について一緒に学んでみませんか。速度から支持力へ換算します。
曲線と階段はその深度の地盤の硬さを表わします
区間速度グラフの読み方 単位が分かれば簡単です
区間速度グラフと許容支持力換算グラフの読み方についてご説明します。まずはこの3つの単位をおぼえて下さい。
D(m)=深度
Vr(m/s)=速度
qa(kN/㎡)=支持力
下図(区間速度グラフ)において示される区間速度値を、支持力に換算してグラフ化しています。
区間速度グラフは階段状になっています。縦方向が深さ、横方向が速度になります。また、点線の曲線は、測定データ(平均速度値)になります。測定データを解析することで、区間速度グラフ(層ごとの速度値)を明らかにします。
区間速度の値を、換算することで各層の支持力(許容応力度)を算定します。このとき国土交通省告示1113号にあげられている支持力換算式に則って算定しています。
区間速度グラフ
許容支持力換算グラフ
①深さ
測定データを解析することで得られた、地層境界の深さです。
②区間速度値
測定データを解析し、判別した各層の持つ速度値です。地盤の硬さの判断材料となります。
③区間速度グラフ
区間速度値を階段状のグラフで表しています。
④計測データ(平均速度値)
測定データです。1点1点が、地表面からその深度までの平均速度を表しています。
⑤許容支持力換算値
区間速度値を換算した、地盤の許容応力度の値です。
⑥支持力換算グラフ
区間速度の値を、換算することで各層の支持力(許容応力度)を算定します。このとき国土交通省告示1113号にあげられている支持力換算式に則って算定しています。
コツをつかんでしまえば読むのはカンタン
測定データから、区間速度を求め、支持力に換算を行っています。支持力計算結果(13ページ目)にはこの結果が示されています。