先日、山形県まで行く用事がありました。東京から山形まで片道約500キロの道のりです。正直言うと私は長距離運転が苦手です。何人もの運転手がいて、代わる代わる運転をするというのであれば問題では無いのですが、私一人だけで運転をしなければならないというケースはこれまで避けていました。
しかし、毎月名古屋~仙台間を一般道で移動する私と同年代の方が身近にいて、いつも凄いなぁと憧れの目を注いでいました。基本的に私は峠道を運転するのは大好きなのですが、長距離が全くダメです。特に高速道路を走行すると眠り易くなる体質なのか、頻繁にパーキングエリアで休憩をしてしまうため、いつまで経っても目的地に到着しないのです。
今回は業務として山形県に行きますので、避けることが出来ません。いつでも仮眠が出来るように念のため寝袋を2つも積み込み、覚悟を決めて出発しました。私を安心させてくれたのはカーナビでした。目的地までの距離と到着予定時刻が表示されているのは本当に助かります。何とか日が暮れる前に目的地に到着出来そうということは私から不安を払拭してくれました。
それでも到着予定時刻は休憩をとらないで走行し続けるときの予測ですから、頻繁に休憩をとる私の場合、どんどんと到着予定時刻が後ろ倒しになります。なるべく1回の休憩を10~15分に抑え、先を急ぐことを心掛けました。それが功を奏し、当初の到着予定時刻から2時間半遅れで、且つ日が暮れる前に目的地に到着することが出来ました。
自分でもびっくりしたことは、500キロを走行したにも関わらず、意外と疲労感が無かったことでした。その日はゆっくりと湯舟に入り、疲れをとろうかと思っていましたが、とるための疲れが全く無いという状況でした。私は長距離運転に対して苦手意識がありましたが、今回の山形県までの運転により、長距離運転に自信を持つことが出来ました。「してしまえば、意外と」という感情を感じました。
すっかり長距離運転に自信を持った私は、東京へ帰る道も気持ちが軽やかでした。今では、近い将来、自分が生まれ育った国を車で日本一周してみたいという思いまで与えられました。
「してしまえば、意外と」。私の人生はとっくに折り返し地点を過ぎてしまっていますが、苦手意識に捕らわれず、常に行動をし、残りの人生を豊かにしていきたいと思います。皆さんの苦手意識も 「してしまえば、意外と」 なのかも知れませんね。