先日、東京商工会議所のセミナーで「Google Lunar Xprize」で優勝をめざしている日本チーム「HAKUTO」の袴田社長の講演を聞いてきました。
袴田社長は映画「スターウォーズ」を見てから宇宙船開発に興味を持ち、名古屋大学を卒業後、米国ジョージア工科大学院に進み、宇宙船開発の「夢」を実現させようとしている方です。
Xprizeとは、Xプライズ財団が行っている様々な賞金レースです。そのうちの1つがこの「Google Lunar Xprize」です。
「Google Lunar Xprize」のミッションは2017年12月31日までに、
①月に月面探査機を送る
②月面着陸地から500m以上走行する
③その走行中の動画及び静止画を地球に送信する
上記3項目を最初に実施したチームが優勝賞金の2000万ドル(約24億円)を手に入れることが出来ます。一般的な参加目的は賞金であると考えます。しかしこの「Google Lunar Xprize」に参加しているチームはそれぞれこの賞を通過点に考えていることです。あるチームはロボット技術であったり、あるチームは月面への物資輸送技術であったりです。この賞を手に入れることが出来ると様々なビジネスチャンスが広がる可能性があります。
まだ記憶に新しい小惑星探査機「はやぶさ」が素晴らしい偉業を成し遂げました。この技術はどの国でも出来なかったことを日本の技術者たちが決して諦めずに続けた結果です。私達はどれほどこのことを誇りに思うことでしょうか。この月面探査機を成功させようとしている「HAKUTO」に再び日本中が興奮するのではと期待しています。
写真は、2016年3月1日まで新宿伊勢丹本館6階で展示されている月面探査機です。因みにこのプロトモデルのお値段は、2500万円です。
「Xプライズ財団」 http://www.xprize.org/
「Google Lunar Xprize」 http://lunar.xprize.org/
「HAKUTO」 http://team-hakuto.jp/