いつでも新しいことを始めるときは、期待に溢れるワクワク感と共に若干の不安があることでしょう。大きな出来事であればなおさらです。小さな出来事であれば、殆ど不安は無く、初めて実行する新鮮さを感じると思います。想像していた通りであったり、意外と印象が違っていたということもあるかも知れません。大切なことは想像する力だと思います。
事件や事故があった際、どのように対処するべきであるのかはとても重要です。その対処方法が後に良い方向へ進んでいくのか、或いはあだとなるのかが決まってきます。こうしておけば良かったと思うときには、時すでに遅しです。先にどのような結末を迎えるのかを想像することが出来るのであれば、とても上手に問題を対処することが出来ます。
それでは、「想像する力」を養うにはどうすれば良いのでしょうか。私は、インプットの量だと思います。「賢者は歴史から学び愚者は経験からしか学ばない」というドイツの政治家であるビスマルク氏の言葉は有名です。また日本のことわざに、「歴史は繰り返す」ともあります。
歴史には良い結果を導いた出来事もあれば、「たられば」のようにこうしておけばこうなっていたに違いないと思う出来事が多々あります。多くの歴史をインプットすればするほど、過去の出来事の結果に対して、未来に対しての有意義なアウトプットが可能になります。それが「想像する力」となって、効果的に対処することが出来るようになると思います。
このように話している私自身、「想像する力」は非常に乏しいです。私は歴史に全く興味がありませんでしたが、50歳を超えてから少しずつ歴史が面白く感じ始めて来ました。そして日本人に生まれてきて、本当に幸せだと感じることが出来ました。残りの人生において、少しでも効果的に想像することが出来るように、これからの日々を努力していきたいと思います。