表面波探査法による住宅地盤調査のビイック株式会社

7月の標語「伝え方が大切!」

先日、伝え方が大切という内容の本を読みました。ご存知の方も多いと思いますが、その本の2つのストーリーを紹介いたします。

一つ目は、盲目の方が通り過ぎていく人々に恵んでくださいというストーリーです。
盲目の方が「私は盲目です。どうぞお恵みください」と書いて段ボールを掲げていました。しかし、通り過ぎていく人はあまり関心が無く、僅かな小銭が箱に入れられる程度でした。

それを見かねた女性らしき方が盲目の方に近づいて来て、段ボールに何かをしているのを感じました。しかしその後、通り過ぎる多くの方々がこの盲目の方に施しをしてくれました。

暫くすると、先程の女性らしき方がまた近づいて来たのを感じた盲目の方は、先程までとは全く違う状況を不思議に思い、何をしてくれたのかを尋ねました。女性らしき方は、「私は何もしていません。ただ表現を変えただけです」と言いました。段ボールに女性らしき方が書き換えた文章は、「今日はとても素敵な日です。しかし私は見ることが出来ません」というものでした。

二つ目は、カップラーメンのアメリカ進出のストーリーです。
日本では浅間山荘事件のときに警察官が寒い中、湯気を立ち昇らせて食べているカップラーメンの姿が印象的です。所変わってアメリカではラーメン自体がメジャーで無かったため、売上が伸びない状況が続いていました。

このカップラーメンを売る方法を一生懸命に考えた末、伝え方を変えました。「カップラーメン」に変えて、「ラーメンスープ」で販売したところ、爆発的に売れました。日本人の目線はラーメンが主役ですが、アメリカ人の目線はスープが主役です。同じものであったり、同じ境遇であるにも関わらず、表現や伝え方を変えただけで大きな変化があるということでした。

人間関係も当てはまると思います。

私が実家に泊まり、次の朝帰るときに「両親に挨拶をしてから帰ろう」と思っていましたが、まだ早い時間でしたので挨拶もせずに失礼しました。電車に揺られながら、母親にメッセージを送信することにしました。

「おはようございます。挨拶をしてから失礼をするつもりでしたが、中々起きてこなかったのでそのまま失礼しました」とスマホに打ち込みました。しかし、このメッセージを見た母親はどのように思うだろうかと想像しました。「いつまでも寝ているから、挨拶が出来なかったと文句を言われている」という印象を与えると思いました。そこで、「挨拶もせずに失礼してしまい、すみませんでした」とメッセージを書き換えて送信しました。私が伝えたかったことは挨拶をせずに失礼をしてしまったことで、母親を責める気持ちは全くありません。

言葉は自分以外の方とコミュニケーションを図る方法です。しかし使い方を間違えてしまうと相手に勘違いをさせてしまったり、傷付けてしまうこともあります。自分が伝えたいと思っている内容を少し変えるだけで、結果が大きく変わるのはとても魅力的であると思いました。何気なく伝えていた内容も、これからはもっともっと相手の立場を考えた伝え方をしていきたいと思います。

モバイルバージョンを終了