先週土曜日に十数人の高校時代の同窓生が集まりました。卒業後に会った友人もいましたが、卒業式ぶりに会った同窓生もいました。色々と話していくうちに昔の出来事を思い出し、楽しいひとときを過ごすことが出来ました。記憶や思い出はとても不思議で、当時の出来事についていつも考えてもいるわけでもなく、また思い出したりもしていないにも関わらず、あたかもそれらのことをいつも考えているかのようにひとつ、またひとつと会話が途切れることなく蘇ってきます。
記憶について詳しい方にこのような話しを聞いたことがあります。それは、人間の脳は全てをきちんと記憶しているのだそうです。そしてそのときどきに引き出しが開くように、これまでの出来事を思い出していくのだそうです。そしてこのような質問を受けました。”あなたが小学1年生のときの担任の先生の名を憶えていますか?” 私にとって30年以上も前のことですので、全く覚えていませんでしたが、思い出す方法を教えていただきました。
”まず、あなたが通っていた小学校を思い出してください。その後、靴を履き替える下駄箱を思い出してください。次は教室までの廊下を思い出してください。そして自分の教室を思い出してください。そして担任の先生を思い出してください。”そのようにしていくと、私が小学1年生のときの担任の先生の名前を思い出しました。「高桑先生」です。
小学校のときに覚えた歌は今でも歌えますし、50歳を過ぎた現在も、憶えるべきことを反復することによってまだまだ記憶が出来るのではないでしょうか。世の中には歴史や経済、世界情勢などの学問があり、また興味を引くものが多くあります。メモリーカードはその容量までしか記憶することが出来ませんが、人間の脳は限りなく多くのものを記憶出来る容量があるように感じます。そう思うと、使わないともったいないですね。