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谷底低地とは?住宅を建てる前に知っておきたい地形の種類!

谷底低地とは、谷川に柔らかい土や枯れた植物などが堆積して形成された地形を指します。谷底低地以外の地形の特徴や地盤の強さ、地盤調査を行う際のポイントなどをご紹介します。

谷底低地とは、柔らかい土などが堆積してできた土地です。地盤が比較的軟弱で、住宅を建てる土地としては向いておらず、地震などの自然災害で影響を受ける可能性があります。

本記事では、谷底低地がどのような地形であるかについてだけではなく、谷底低地以外の地形の種類をご紹介します。記事終盤では、地盤調査を行う際のポイントもお伝えするので、住宅づくりのための土地を探している方はぜひ参考にしてください。

谷底低地ってどんな地形?
谷底低地とは、山や台地に刻まれた緩やかな谷川へ、柔らかい土や枯れた植物が堆積した地形を指します。粘性土や腐植土で構成されていることから、地盤は非常に軟弱で、住宅を建てる場所としての適性は高くありません。

谷底低地以外の地形の種類は?
住宅づくりのために土地を探している方は、谷底低地以外にどのような種類の地形があるのか把握しておきましょう。ここでは、谷底低地以外の地形の種類を11個ご紹介します。

【①崖錐】
崖錐(がいすい)とは、急崖や急斜面の下へ土砂・岩塊などが落下して形成された地形です。土地を形成する物質は、岩塊や土砂などが不均質に混じり合っており、非常に不安定な地形です。

崖錐上は、歩くだけでずり落ちそうになったり、岩塊が落ちたりするといったリスクがあります。地形を構成する土や岩石が流動的なことに加え、含水量の少ない土地でもあることから、植物が根を生やすことも困難な土地です。

【②干拓地】
干拓地(かんたくち)とは、湖や沼、海などを人の手によって仕切り、干上がらせるか排水を行って陸地にした地形です。干拓地にできる土地として挙げられるのは、満潮時は海に沈むものの潮が引けば陸地が現れる干潟(ひがた)などです。

こうした干拓地は農地として使われることがありますが、もともと水の底に沈んでいた土地ということもあり、住宅を建てる土地としては不安要素が多いでしょう。

【③旧河道】
旧河道とは、昔河川だった場所に泥土が堆積してできた地形です。周囲の土地よりも低い帯状の地形になっており、浸水しやすく排水も悪いことが多いため、住宅を建てる際は、しっかりと地盤調査を行い問題無い土地か調べましょう。

【④丘陵地】
丘陵地とは、更新世以前の古い軟岩で構成されている、なだらかな丘状の地形を指します。地質的に長い歴史を持っており、安定した地盤である土地が多いです。

しかし、谷筋を埋め立てた土地の周辺や、切土と盛土が混在している造成地では、不同沈下のリスクが高まります。不同沈下とは、建物の重みで地盤や建物が沈下する、滑り出すなどの現象です。

【⑤後背湿地】
後背湿地とは、自然堤防の背後にできる低湿地を指します。自然堤防とは、河川が洪水で氾濫したときに上流から運ばれた土砂が堆積して形成された、標高数mの高地です。

集落が発達していたり、街道が通っていたりする地域もありますが水はけが悪く、多くの場合は水田として活用されています。しかし、近年では埋め立てを行ったのちに住宅地や工業地帯として利用されるケースも増えています。軟弱な地盤であることが多いため、しっかり地盤調査することをお勧めします。

【⑥砂丘】
砂丘とは、風によって海岸の砂が吹き寄せられて形成された地形です。海面よりも高く積み上がり、数十mの高さにまで盛り上がったものもあります。日本で有名な砂丘といえば、鳥取砂丘を思い浮かべる方も多いでしょう。
比較的水はけがよく、安定した地盤が特徴の土地です。

【⑦砂州】
砂州(さす)とは、沿岸流や波浪などの海流に砂が運ばれ、堆積して形成された地形です。海岸線に平行に連なっており、地表面は海面よりも少々高くなっています。
砂丘同様、ほかの地盤と比べると比較的良好です。

【⑧三角州】
三角州とは、河川に運ばれた土砂が堆積して形成された扇状の地形です。全体的に標高は低く、ほかの地盤と比べると軟弱な地盤となっています。

平らな土地なので、豪雨や台風などの水害の影響を受けてしまうことがあります。また、水はけが悪いため水田として活用するケースが多く、軟弱な地盤である場合があります。住宅を建築する際は、しっかりと地盤調査を行って問題ない土地か調べましょう。

【⑨自然堤防】
自然堤防とは、洪水で川が氾濫したとき、岸に土砂が堆積して形成された地形です。地盤が安定しており水はけがよいことから、昔から集落が発達している土地でもあります。

比較的地盤は、しっかりしているものの河川の近くに位置することから記録的な豪雨や台風などがあった場合、水害の影響を受けてしまうおそれがあります。

【⑩扇状地】
扇状地とは、山から平野に向かって扇状に広がっている半円型の地形です。さまざまなサイズの砂や石から形成されており、比較的地盤が安定していることから、昔から集落が発達していた場所でもあります。

ただし、谷の出口にあたる地形でもあるので、大雨や洪水が起きたときに大規模な土砂災害に見舞われるおそれがあります。

【⑪台地】
台地とは、形成された時期が古く、平らな地表面と崖で形成された台状の地形です。標高が高いほど地歴が古く、なかには1万年以上前に形成された台地もあります。
一般的に標高が高いため、低地と比較すると河川氾濫などのリスクが低いです。地盤が比較的良好なので、住宅地として活用されるケースが多いです。

関東地域の台地は、粘度のある関東ローム層に覆われています。地震が起こっても液状化現象が起こりにくく、災害時に強い住宅づくりを求めている方におすすめといってもよいでしょう。

土地の確認は地盤調査がおすすめ!
住宅の建築を検討中の方は、正確な情報を得るために地盤調査を行いましょう。国や自治体が公表しているハザードマップを確認するほか、古地図で過去の土地利用を確認することでもある程度土地の状態がわかりますが、実際に地盤調査を行ってはじめて発見できるリスクは非常に多いのです。ハザードマップや古地図を使った土地の確認は、住宅を建てたいエリアを決める際などの大まかな目安とするとよいでしょう。

地盤調査を依頼する際は、地盤改良工事を行っていないSWS試験や表面波探査法などの調査方法を用いた地盤調査専門業者に依頼しましょう。地盤改良工事を実施している地盤調査会社では、地盤改良工事に偏った判定になってしまうことがあるため、調査専門会社に依頼し公平な判定を行ってもらうことをお勧めします。

こちらの記事では、住宅向けの一般的な地盤調査方法として多く用いられているSWS試験と、弊社で行っている表面波探査法について触れていますので合わせてお役立てください。

まとめ
谷底低地は、谷川に柔らかい土や枯れた植物などが堆積し形成された地形であり、地盤が軟弱なことから、住宅を建てる土地としては不向きです。日本にはさまざまな種類の地形があるため、住宅を建てるための土地を探す際は、それぞれの地形の特徴を知っておくとよいでしょう。

また、建築予定地の地盤だけではなく、周辺の土地の状況も知っておくことが大切です。たとえば、周囲に川や海がある場合は、大雨や台風などの水害による影響を大きく受けてしまうおそれがあります。

ビイック株式会社は、公平な立場で地盤判定を行っている地盤調査専門会社です。年間5,000棟以上の調査実績があり、無駄のない地盤対策を提案いたします。
また、ビイック株式会社は、表面波探査法という地盤調査方法を採用しています。他社で他の地盤調査方法で調査して、高額な地盤改良工事が必要と判定されたり、調査結果に納得できないなどがありましたら調査データをお送りください。表面波探査法で再調査した場合のセカンドオピニオンを実施いたします。詳細は、ビイック株式会社ホームページをご覧ください
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