2021年12月14日の時点で、鹿児島県のトカラ列島近海における有感地震は12月4日に始まって以降295回に達しており、最大震度は5強が観測され一部住民が避難するなどの騒ぎとなりました。
この近くでは、2021年4月頃にも260回を超える有感地震が発生しています。最大震度は、今回と同じ震度4で6回観測されています。
実はトカラ列島近海では1968年以降、40回を超える有感地震が5回発生しています。
ただ、今までに甚大な被害をもたらす大きな地震が発生したことはありません。
また、トカラ列島の報道に隠れていますが、伊豆大島近海でも地震が頻発しており、12月4日から6日までの3日間で有感地震が23回発生しています。
また、この近くでも2021年4月に有感地震を18回観測しています。
このように地震が多発したから、すぐに大きな地震が起きるわけではありませんが、つねに大地震に対し備えていただければと思います。
トカラ列島や伊豆諸島にお住まいの方以外も、つねに地震に対して備えてください。
福島県東方沖、長野県松代、宮崎県霧島山、北海道函館、西表島、岐阜県飛騨地方、伊豆半島東方沖、伊東沖など様々な場所で有感地震が頻繁に発生しています。
こうした連続して発生する地震に関しては、皆さんのお住まい近辺で発生する可能性があります。長野県松代町では、5年半も継続して6万回を超える有感地震が発生しています。
1回の大きな地震で大きな被害が出ることはもちろん怖いのですが、長期間有感地震が繰り返されることもあります。つねに地震に備えておくことは決して無駄にはならない、そう考えておいてください。