静岡県熱海市で土石流が発生して大きな被害が生じたことは、以前のコラムでも触れました。
先日の台風10号でも、千葉県内の複数個所で土砂崩れが発生し、交通が一時的に遮断されました。
土石流や土砂崩れといった地盤災害は、地盤工学会(地盤に関わることを研究する学会:後述)が説明しているように、地盤と密接な関係があります。
どこでも発生しうる地盤災害の多くは、傾斜地で発生しています。
これは平地と傾斜地では、地盤にかかっている荷重に大きな偏りがあり、そこに大雨が降ることによって荷重が変化し、地盤災害が発生する原因となるのです。
その原因について簡単に説明します。
大雨が降り、雨水が地盤に浸透すると、地盤自体の荷重が増えます。
その時、平地では、地盤に多くの雨が含まれて重くなっても、周囲も均等に重くなるので変状は生じません。
これに対して傾斜地では、雨水が地盤に浸透して荷重が増えると、周囲に均等に荷重が加わらず支えきれなくなった土砂が崩れ、地盤災害が発生する可能性があるのです。
静岡県熱海市で土石流が発生して大きな被害が生じたことは、以前のコラムでも触れました。
先日の台風10号でも、千葉県内の複数個所で土砂崩れが発生し、交通が一時的に遮断されました。
土石流や土砂崩れといった地盤災害は、地盤工学会(地盤に関わることを研究する学会:後述)が説明しているように、地盤と密接な関係があります。
どこでも発生しうる地盤災害の多くは、傾斜地で発生しています。
これは平地と傾斜地では、地盤にかかっている荷重に大きな偏りがあり、そこに大雨が降ることによって荷重が変化し、地盤災害が発生する原因となるのです。
その原因について簡単に説明します。
大雨が降り、雨水が地盤に浸透すると、地盤自体の荷重が増えます。
その時、平地では、地盤に多くの雨が含まれて重くなっても、周囲も均等に重くなるので変状は生じません。
これに対して傾斜地では、雨水が地盤に浸透して荷重が増えると、周囲に均等に荷重が加わらず支えきれなくなった土砂が崩れ、地盤災害が発生する可能性があるのです。
図の通常時:いろいろ省いて簡単に説明すると、緑色の部分の地盤は、茶色の部分(傾斜地)によって支えられていることがあります。崩れないのは崩れようとする力と支える力が釣り合っているからです。
図の大雨時:ところが、降雨によって水が地中に入り、緑色の部分の地盤が重くなると、茶色の部分には平常時よりも大きな力が加わることになります。また、茶色の部分にも降雨による重さが加わり、通常時には働かない力が加わるので、茶色の部分(傾斜地)が支えることのできる重さが小さくなり、地盤を支えられなくなることが起こるのです。
こうしたこと均衡が壊れることを防ぐための工事が、傾斜地では行われていることが数多くあります。
ただ、どうしても危険性が高いと考えられる場所が優先されていて、それ以外の場所については対策が行われていない場所もあります。
土石流や土砂崩れは発生原因については、下記ホームページで説明しています。
先に触れた「公益社団法人 地盤工学会」東北支部の公開資料です。
https://jgs-tohoku.org/academic/risk/3.pdf
興味のある方は、ぜひご参照ください。
また、土砂崩れなどの地盤災害には予兆が発生することがあります。
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201106/2.html
上のサイトは政府広報オンラインで地盤災害から身を守る方法を案内したものですが、予兆についても記載されていますのでご確認ください。
地盤災害について、ある程度の情報はTVなどを通じて提供されていますが、災害が発生することを想定して準備をしておくことも重要になります。
特にハザードマップで指定されるような傾斜のある場所にお住まいの方は、災害の発生に備えておくことが重要になります。
ハザードマップなどで自宅周辺の状況を確認し、非常時にはすぐに避難ができるように準備をしておくことを強くお勧めして、今回のコラムを終了させていただきます。
お付き合いいただきまして、誠にありがとうございました。