地盤学会

熱海の土石流

すでにニュースなどで報道されていますので皆さんご存じだと思いますが、7月3日に静岡県熱海市で土石流が発生し、大きな被害が発生しています。
被害にあわれた方には心よりお見舞い申し上げます。

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01712/070500018/

この土石流の発生原因については調査中とのことです。ただ、地滑り危険個所として認定されていた場所で崩落が発生し、大量の土砂と水が河川に流れ込んだことで流れが強い土石流となって、建物などが巻き込まれてしまいました。

このように大雨が降ると土石流や地滑り、盛土の崩落など被害が発生する可能性があります。

このような災害が発生してからでは、避難を行うことはなかなか難しいことになります。

そのため、皆様にお願いがあります。
今お住まいの場所について、自治体が発行しているハザードマップを見て、どのような災害に巻き込まれる危険性があるのか、今一度のご確認をお願いいたします。

そして、何かあった場合には自治体からの警報発令と同時に避難を行えるように準備をしておいてください。

段階的に情報が提供されるのではなく、いきなり避難指示が出る可能性があります。そして、いざというときに慌てると、避難が間に合わなくなる可能性があります。

ニュースなどで、「ここに40年間住んでいるけど、こんなことは初めてだ」というインタビューが放送されていました。

自治体も一度災害が発生した場所では、何らかの対策を講じていることが多いので、同じ場所で連続して災害に遭遇する可能性は低くなります。

一方で、過去に災害に遭遇したことのない場所では、危険地域と指定されていても対策は後回しになっている場所が多数存在します。
長年住んでいても災害に遭遇したことがない、というような場所にお住まいの方は避難の準備が整っていない可能性もあります。

くどいと思われるかもしれませんが、今回のことを教訓として生かすために、災害発生に対する準備をしておくことをお勧めします。
・ハザードマップを見てどのような災害が予想されるのか調べる。
・自宅近辺の避難所を確認する。
・災害備蓄用品について準備する、ないしは用意してあるものを再度確認する。
・家族で災害時の避難場所等の情報を共有し、連絡方法を決めておく。

以上、ご確認をよろしくお願い申し上げます。

関連コラム