地盤地震耐震

震度7の地震について

震度7の地震について

1995年兵庫県南部地震や2016年熊本地震で震度7が観測されていますが、兵庫県南部地震の前は1948年の福井地震までさかのぼります。

この福井地震では、大きな被害が生じているのですが、この時までは震度7がなく、福井地震の被害状況などから1949年に震度7が追加されています。

震度7が制定されて、兵庫県南部地震まで震度7を観測する地震はありませんでした。

ところが、兵庫県南部地震の後、2004年新潟県中越地震、2011年東北地方太平洋沖地震、2016年熊本地震前震、2016年熊本地震本震、2018年北海道胆振東部地震と20年余りで6回発生しています。

福井地震の後、47年間無かった震度7が続いたことで震度7という地震に関心が寄せられているように感じます。

震度7というと旧震度階では、家屋の倒壊率が30%以上となる被害が生じたことを気象庁の係員が現地調査をした結果、判断される震度でした。

現在は、気象庁の配備している計測震度計によって震度7は簡単に判断されています。

ただ、東北地方太平洋沖地震で震度7を観測した栗原市築館では住宅全壊率0%であったのに対して、兵庫県南部地震で震度7と判断されたJR鷹取駅では住宅全壊率57%と被害の程度が違うという現象が生じています。

この被害の差が生じた原因は、地震動の周期による揺れの大きさの違いによると考えられています。

気象庁震度階では震度7が最大で、その揺れには上限がありません。

現時点では熊本地震本震で観測された計測震度6.7(6.5以上が震度7)が最大値です。今後、もっと大きな震度7が発生する可能性があります。

その時、どのような被害が生じるのかについて不明瞭なので、熊本地震本震を震度7の指標とするのは良いと思いますが、そのことで震度7というすべての地震に耐えるように考えるのは避けた方がよい、と考えています。

 

 

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