今年は台風をはじめとする大雨と強風による被害が続いています。
このため、住宅について少し考えてみます。
住宅は設計するときに建築基準法に基づいて設計されています。
住宅の材質や何階建てかということによって、基準が変わりますので、設計方法も変わるのですが、
基本的には地震や風、降雪といった気象条件によって一時的に加わる力に耐えるように考慮されています。
このため、土砂崩れに洪水や津波といった設計の対象にならない災害を除くと、
それなりの強さを持っているはずです。
ですが、実際には強風や地震といった災害が発生するたびに被害が発生しています。
実は住宅には、複数の性能基準があります。
建築基準法に加えて、住宅品質確保促進法にある性能表示制度や長期優良住宅といったものです。
こうした性能表示制度や長期優良住宅では、建築基準法よりも強い住宅を求めており、
地震や風といった外から加わる力に対して、強さの段階を設けて、施主側の選択肢を広げるような形になっています。
もしも、これから住宅を建築しよう、とお考えの場合には、設計事務所や工務店、ハウスメーカーの担当者に
どの様な基準に基づいて設計しようとしているのか、施主側の要望にどう応えてくれるのか。尋ねてみてはいかがでしょうか。