地盤調査とは

地盤調査とは

住宅建築向けの地盤調査は、表面波探査法やスクリューウエイト貫入試験(SWS試験)が一般的です。

表面波探査法とSWS試験の違いはこちら

地盤調査は、地盤の固さを調べ、建築する住宅が傾いてしまう(不同沈下)ことがないかを調べます。

一定以上不同沈下した住宅を修正するには、多額な費用がかかる場合があります。 また、住宅の不動産価値も下がってしまうことがあります。 不同沈下を起こさないために、しっかりとした地盤調査が必要となります。
*平成12年建設省告示1653号の中で、6/1000以上の傾斜が認められた場合、構造耐力上主要な部分に瑕疵が存する(不同沈下している)可能性が高いとされています。

地盤調査方法の選定は慎重に
(地盤調査方法によって結果が変わる!?)

地盤調査を行った後に良くこんな言葉を耳にします。
〇地盤調査をしたら高額な地盤改良工事を提案された
〇長年住んでいて何事もなかったのに地盤改良工事を提案され納得できない
もしかすると、地盤調査方法が建築予定地に合っていないかもしれません。
もちろん、新しく建てる住宅を不同沈下させないために地盤調査、地盤改良工事は必要です。
調査方法によって建築予定地の地盤と相性が悪く、必要のない地盤改良工事判定を提案されてしまうことがあります。そのような事が無いよう建築予定地にあった地盤調査方法を選定する必要があります。地盤調査を行う前に、是非弊社に問い合わせください。

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地盤調査で何が分かるの?

地盤調査の目的は、地盤の「地耐⼒」を計測することです。
地盤の地耐⼒は、「①【⽀持⼒】地盤の固さ(許容応力度)」と「②【沈下特性】住宅の重みでどの程度沈む可能があるか」の2つをいいます。

地耐力=【①支持力】+【②沈下特性】

①【支持力】地盤の固さ(許容応力度)

一般的に住宅の重さは、

⽊造2 階建て20kN/㎡(≒2t/㎡)
⽊造3 階建て30kN/㎡(≒3t/㎡)

となります。
※上記数値は、住宅基礎がベタ基礎の際の⽬安です。実際の荷重は、住宅の仕様によります。詳しくは⼯務店、設計者様にご確認ください。

例えば、⽊造2 階建ての20kN/㎡は、1 ㎡あたり2tの荷重が加わっている事になります。この荷重を地盤が⽀える事ができるかを地盤調査で調べます。地盤の支持力は、地盤がどの程度の荷重まで支えることが出来るかを表しています。

地盤が20kN/m²の荷重を支えられるか

また、国土交通省告示1347号には、地盤の支持力と基礎の構造に関して下記の様に表記されています。
地盤の支持力により、下記内容に従って基礎の構造を決定します。

20kN/㎡以下 杭基礎であれば施工してもよい。
20~30kN/㎡ ベタ基礎、杭基礎であれば施工してもよい。
30kN/㎡以上 布基礎、ベタ基礎、杭基礎であれば施工してもよい。

②【沈下特性】住宅の荷重でどの程度沈む可能性があるか

国土交通省告示1347号には、「建物を建てた際の、自重による沈下とその他の地盤の変形などを考慮して、建物に有害な損傷、変形が生じないことを確認すること」も必要と記載されています。
つまり、地盤の支持力だけでなく住宅の荷重によって地盤が変形し、住宅が不同沈下する事が無いかを確認する必要があること示しています。

住宅が均等に沈下する地盤

住宅は、地盤の固さが均⼀で地層がまっすぐなとき、均⼀に沈みます。これを等沈下といい住宅や住⼈に影響が出ない状況です。

住宅が不均⼀に沈下する地盤

住宅は、地盤の固さが不均⼀で地層が傾いているとき、不均⼀に沈みます。これを不同沈下といい、住宅に⻲裂が⼊るなどの損傷が発⽣したり、住⼈の健康に影響することがあります。

      沈下量特性の詳細はこちら     

地盤調査の⽬的は、地盤の固さを表す「⽀持⼒」を調べることだけではありません。
住宅がどの程度沈下する可能性があるかを表す「沈下特性」も調べることが必要です。
ほとんどの地盤調査は、「沈下特性」を計算しません。ビイックが採用する表⾯波探査法は、「⽀持⼒」の他に「沈下特性」も含めた「地耐力」を計算することによって、より無駄な地盤改良工事を無くした基礎判定を行うことが可能となります。