ビイックは1975年4月1日に創業し、来年で50周年を迎えます。創業のきっかけは、創業者が地質調査をしているボーリング調査を見たときにとても大変そうだと思い、もっと手軽に計測をすることが出来るのではないかという思いから、元々地震計を制作していることもあり、振動を用いた地盤調査機の開発を思いつきました。
私が子供のころ、ビイックは中山道脇にあるビル6階の一部屋で営んでいました。起震機に用いるマグネットを作成するときは、電線をコイル状にし、電流を流して電磁石にしていました。電流を流すときはなるべく電流機から身体を離す必要があり、長いホウキの柄を使ってスイッチを押すと、「ドン!」という音がしました。その大きな音に、とても怖い思いをしたことを記憶しています。
当初の起震機は発熱しましたので、ブロアーを用いて冷却しながら加振をしていました。そのような起震機も永久磁石を用いるようになり、現在は空冷する必要も無くなっています。
私がビイックに入社して数年後に、創立25周年パーティを東京プリンスホテルで開催しました。従業員の家族も招待され、プロの落語家さんから生落語を聞くことが出来、大変楽しく過ごしたことを記憶しています。
表面波探査による地盤調査は、ボーリング調査と併用したり、補助として利用されてきました。公共工事が減少していく頃には、住宅の地盤調査に特化するために、小型の起震機を準備しました。
パソコンも普及してきたため、パソコンを利用して地盤調査をする風景に、お施主様から最新式の地盤調査方法だとお褒めをいただいたこともありました。
粗悪な住宅が建築されていることが社会問題となり、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」が施行され、地盤調査は事実上必須という位置づけとなりました。そのことにより、地盤調査の受注件数が伸びていきました。
従業員の中に50歳未満の方が半数近くいます。自分の年齢よりも会社の方が先輩というのも不思議な感じですよね。「ビイック50」、来年は今年よりも、もっともっと良い年にしていきたいと思います。出来ることをこつこつと、しっかり行っていきたいと思います ←選挙活動のセリフのよう、草。
何卒よろしくお願い申し上げます。