11月の標語「沈下事故ゼロを目指す」

私たちは常に沈下事故のゼロを目指しています!

 住宅が傾くことが無いように地盤調査を実施し、経済的且つ最適な基礎を提案しています。しかし残念ながら過去には沈下事故が発生してしまった経験を持っています。沈下事故が発生して、一番申し訳ないと思うことはお施主様のことです。新築を検討するときは、どこに住宅を建てようか、どのような間取りにしようか、アイランド型のキッチンが良いな、など家族で楽しい会話で弾んでいたのだと思います。しかし、一旦沈下事故が発生してしまうと、その楽しい思い出が沈下事故という悲しい思い出に置き換わってしまいます。

 私たちは常に沈下事故の可能性を考えながら基礎判定を行います。沈下事故要因としては造成経過年数が浅い、地下埋設物を撤去した、或いは長期間経過した状態ではあるが地盤の強度がそれほど十分で無い場合、などがあります。その場合の提案としては、多少費用が発生しても地盤改良を避けて通れないときに「地盤改良を提案する」場合と、沈下事故要因が無いと判断した場合には「直接基礎を提案する」としています。それにも関わらず沈下事故が発生することはあり、過去の経験をもとに今の判定基準を作り上げています。例え沈下事故が発生してはいなくとも、あらゆることを想定して常に判定基準にメスを入れている日々です。そこで「常に沈下事故ゼロを目指す」ために前述の「地盤改良を提案する」、「直接基礎を提案する」の2つに加え「基礎の剛性をアップさせる」ことを判定基準に追加することを検討しています。

 コンクリートは堅いというイメージがあります。しかしながら、地盤の上に築造される住宅基礎は当然ながら地盤に支えられている状態です。その住宅基礎を支えるべき地盤が無ければ、コンクリートで築造された住宅基礎は容易に変形してしまいます。そこで多少なり地盤の変状が発生したとしても、撓んだり変形をしないように住宅基礎の剛性をアップさせるという提案をしていきたいと思います。

 堅固な地盤に住宅を建築することは必須です。これまでもそのような考えの基、基礎の提案をしてきました。しかし十分に堅固で無い地盤においては別の対策も講じて、より安全な状態を維持することが出来るようにしていきたいと思います。今後も「常に沈下事故ゼロを目指す」ことを心掛けて邁進していきます。

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