地盤地震学会耐震

地域防災について

各都道府県または市町村で、ハザードマップなど防災関連の資料を公開しています。

また、実際に災害が生じた際の避難所も決められている事と思います。

しかしながら、災害の状況によって、下記の様な理由で避難場所に行くことが出来なかったり、避難場所を変更する必要性が生じます。

 

〇土砂災害が警戒される場合は、傾斜地に近づかず、むしろ離れる方向で避難する必要があります。また、津波、洪水が警戒される場合は、傾斜地の上側方向を目指して避難する必要があります。洪水時は、河川を超えて避難することは不可能になりますので、小規模であろうと河川が存在する避難経路は避ける必要もあります。

 

〇地震災害時は、避難経路内にブロック塀や古い住宅、木製の歩行者専用橋がある場合、障害物が倒壊しふさがれることがありますので注意が必要です。また、地盤が軟弱な地域では地震終息後に地盤が液状化して通行が不可能になることもあります。

 

〇大量の降雨が発生した場合は、アンダーパスなど周囲よりも低くなっている場所を通る経路は使えなくなります。

 

このように災害によって利用できる避難経路が変わる可能性があるのです。

一度、ご自宅から避難所まで歩いて、どのような場所を通るのか確認してみてください。そして、危険だなと感じるような場所があればそこを避けることを決めておいてください。

そうすれば、何かあったときに必ず役に立つはずですから。

 

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