地盤地震

避難所について

皆さんがお住まいの地域でも、災害発生時に避難する避難所があるかと思います。
ところが、災害の種類や発生状況によって、避難所を利用できないことがあります。

ここで筆者の自宅を事例として考えてみます。

自治体発行のハザードマップによると、筆者の自宅付近は、近隣大型河川の氾濫が発生した場合、0.5m~3.0m浸水するエリアに含まれています。
ところが、自治体指定の3m浸水に耐えられる避難所に行くには、「川」を越える必要があります。
このため、指定避難所には行くことができず、指定エリア外の避難所に向かう必要が生じます。指定エリア外の避難所は、避難指定範囲が広くエリア内人口も多いため、緊急時には人が集中して利用できない可能性があります。
市内で全53か所の避難所がありますが、住んでいる場所から緊急時に避難所まで移動できるかどうか、について考慮されていないように感じます。

このように自治体発行のハザードマップに含まれる避難所マップについては、単純に避難所を行政エリアごとに分けているため、自宅近所の避難所ではなく、遠くにある避難所へ誘導されることがあります。

そのため、避難所となっている学校や集会所についてあらかじめ調べておいて、事前に災害の種類によって、避難する場所を変える事ができるよう準備しておくことが必要です。

大雨や洪水時に川のそばにある避難所は利用できないことは当然として、崖や傾斜地を抱える避難所は大雨や地震時に利用できなくなると考えておいた方が間違いありません。

皆さんも自治体から指定されている場所や自宅から最も近い避難所を選択するだけではなく、災害によって避難所を変える必要性について考えてみてはいかがでしょうか。
これも自助の一つです、是非ご検討ください。

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