地盤学会

調布の陥没 その3

調布市の陥没事故に関して令和3年1月22日にNEXCO東日本から3か所目の地中空洞の位置が公表されました。

これまでに陥没原因調査として、ボーリング調査を15本、サウンディング調査、物理探査が実施されています。

この15本のボーリングによって3か所の空洞が発見され、それぞれの空洞について充てん作業が実施されています。

残念ながら、空洞や陥没の発生のメカニズムについては、まだ公表されていません。

この陥没や空洞がどのようなメカニズムで地盤内部に変化が生じたのか、地盤調査に関わる者として知りたいところです。

今後の予定として、工事そのものが変状発生の主要原因であるのか、地盤が特殊でそこに工事による影響が加わったために

生じた複合原因であるのかを精査されることと思います。

これがわからないと、今後の工事における再発防止対策が実施できないためです。

 

本件については、さらなる調査・検討が実施されることになると思いますので、また新しい情報が公表されたときに触れていきたいと思います。

 

今回もお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

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