4月の標語「とりあえず、やってみる」

 今月の標語は、「とりあえず、やってみる」としました。去年の今頃は新型コロナウイルスが世界中に感染し始め、日本もどうなってしまうのか、不安の中で新年度を迎えました。三密を避けるために、時差出勤やテレワークが推奨されました。そもそもこのコロナウイルスの発生源や感染方法がわからないため、どのような対策を講じるのかも手探り状態でした。それでも生活はありますし、経済も維持していく必要があります。これまでの知識を生かし、知恵を用いていくしかありませんでした。

 また、打合せと言えばこれまで対面式の打合せをしていました。お互い都合の良い日時と場所を決めて、打合せに臨むというものです。しかし、密になることを避けるためにWebミーティングが始まりました。勿論、大手企業や海外とのやり取りをする会社であれば、そのような方法は既に導入していたことでしょう。しかし、私たちのような中小企業ではまだまだ一般的ではありませんでした。インフラは整っていたのですが、そのような思いはありませんでした。Webミーティングのツールを使い始めても、操作方法がわからず相手先にご迷惑をかけてしまったことも多々ありました。そのような状態ではありましたが、今ではWebミーティングも一般的となってきました。寧ろ、対面式よりもWebミーティングの方が時間と場所に制限されず、活用し易いとまで感じるようになりました。

 弊社の基幹システムをシステム担当者をお願いしていましたが、先月退職をしてしまいました。セールスフォースやグーグルに関すること一切をお願いしていましたので、これからどうしたら良いのかという状態でもあります。しかし、女性社員がセールスフォースの学習を進めている中で、少しずつ自分たちで解決出来るようになり始めています。寧ろ、これまで担当者にお任せ状態ではありましたが、自分たちでしなければならなくなり、また心が折れそうになりながらも必死に努力をしていく中で、出来なかったことが少しずつ出来るようになってきました。

 一昨年から資格手当を支給することを始めました。あまり浸透していなかったように感じていましたが、昨年から資格を取得する方が増えてきました。殆どの人は独学をしていると思います。学習を始めるときには資格試験に合格出来るかわからないけれど「とりあえず、やってみよう。頑張ってみよう」ということで始めたのではないかと思います。そして学習し続けるうちに手ごたえを感じ始め、やればやるほど理解出来、過去問題をクリアしていくうちに段々と自信がついてきたのではないかと想像します。試験勉強に対して、時には面白さや楽しさを感じていたかも知れません。そして試験が終わったときの解放感や、合格したときの達成感はそれを体験した人にしかわからない経験です。

 営業にしても効率良く営業する方法もあるでしょう。或いはこの方法は全く効果が無いのではないかと思うこともあるでしょう。しかし、何事もやってみなければわからないことは多いです。そして上手くいけば、良い方法を一つ知ることが出来たのであり、上手くいかなければ、上手くいかない方法を一つ知ることが出来たと言えるでしょう。「とりあえず、やってみる」をするときに、次の一手に必ずつながります。何もしなければ何も得ることはないでしょう。

 最初は手探り状態であっても、それを継続していくときに大きな収穫があると思います。新年度にあって、私たち一人一人が出来ることを実行していきたいと思います。それにより、1年後2年後には今までの私たちが持っていた常識と全く違ったものとなり、これまで以上の広さ、長さ、高さ、深さのある仕事が出来るようになると信じます。

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